アメリカの個人納税者番号であるITIN(Individual Taxpayer Identification Number)には有効期限があります。いざ米国税務申告する時に既に失効している場合があるので、事前に確認しておくことをお勧めします。
ITINの有効期限が切れるケース
ITINが失効した場合にはいつでも更新することができます。2013年より以前に取得したITINで特定の番号のもの、3年間使用しなかったITINも失効します。
2013年より前に取得したITIN
2013年より前に取得したITINで、9桁の番号のうち、中間桁が70から87の場合(たとえば、9NN-87-NNNN)は、有効期限が切れています。
中間桁が88の場合(9XX-88-XXXX)は2020年末に期限切れになります。
これらの失効したITINを持つ納税者はいつでも更新できます。
過去3年連続の課税年度に使用されなかったITIN
過去3年間に1度も連邦税の確定申告にITINを使用しなかった場合は有効期限が切れます。
ITINが2017年、2018年、または2019年の課税年度に1回も米国連邦税申告書に使用されなかった場合、2020年12月31日に失効します。
失効したITINで納税申告できますか?
今年、アメリカ連邦税の納税申告書を提出する必要がある場合は、ITINを更新する必要があります。納税申告書を提出する必要がない場合は、ITINを更新する必要はありません。
納税申告書を提出する必要があり、ITINの有効期限が切れているか、税務申告書を提出する前に期限切れになる場合は、納税申告書の処理が遅れる可能性を防ぐために、ITIN申請書を提出することをお勧めします。
アメリカ確定申告書で期限切れのITINを使用した場合、申告期限内に提出されたものとして処理されますが、免除や控除の請求は行われません。
還付の遅延とITINの有効期限が切れたことを説明する通知がIRS(米国内国歳入庁)から届きます。
ITIN(個人納税者番号)の取得、更新
アメリカ確定申告には米国納税者番号(TIN)が必要ですが、個人の方でSSN(社会保障番号)を取得する資格がない場合にITINを申請する必要があります。法人、個人事業主等の場合はEIN(Employer Identification Number)が米国納税者番号となります。