会社の利益を生み出すためには何が必要かということをCVP分析によって求めることができます。
来期に目標とする利益を獲得するためには販売量はどれくらい必要で、原価はどれくらいに抑えればよく、利益率をどのくらいで生産販売すればよいかなどを検討します。
それらの分析結果に基づき利益計画を作成し、予算を編成していきます。
CVP分析とは何か
原価(Cost)、生産量、販売量(Volume)、利益(Profit)の3つの動きの変化によって、利益を増減させるためには何が必要かをCVP分析によって予測し計画することができます。
損益分岐点とは何か?
CVP分析によって、損益分岐点の目標売上高や販売量、利益を計算することができます。
売上は販売量に比例して増減しますが、原価は販売量に比例して増減する変動費とそれに関係なく一定の固定費から構成されます。
売上と原価の差が利益となるので、販売量の大小によって利益になったり損失になったりします。
ここで営業利益が損も益も出ない均衡ポイント(ゼロ)を損益分岐点(Break-even point : BEP)と言います。
損益分岐点の計算式
損益分岐点を計算式で表すと、
売上高 ー 原価 (変動費+固定費)= 営業利益(ゼロ)
さらに、商品の販売価格をp、1単位当たりの変動費をV、固定費をFC、販売量をnとすれば、次のように書き換えられます。
p・n -(v・n + FC)= 0
この式を 販売量nについて解くと損益分岐点販売量が求められます。
また、この時の売上高p・nを損益分岐点売上高と言います。
目標とする売上高、販売量、粗利益を達成するためには、CVP分析によって得られた結果から逆算し、来期の利益計画を作成しそれに従って実践していくことが重要です。